【人間関係授業】いつでもどこでも「いい自分」でいる必要なんてない

子どもA

何か人と関わっていると、
わずらわしいなって感じることがあるんだ

チビマリオ

それは誰に対しても同じような感覚ですか?

子どもA

いや、仲良しの子にはそう感じないんだけどね

チビマリオ

人によってベストな距離感(関わり方)は変わってくるもんだよ。

いっしょにいると落ち着くな~

話しているだけでしんどいな~

同じような関わり方をしていても

人によって

心の感じ方が全然ちがう

ってことない?


ただ話しているだけ

ただドッヂで遊んでいるだけ


それなのに

楽しく感じたりしんどかったり…


その感覚は当たり前です!


それなのに

どんな相手でも

どんな環境でも

「いい自分」であろうと

頑張りすぎていないですか?


相手や環境によって

一番落ち着ける自分でいることが

大切なんだよ


じゃあどうやって

そんな「ベストな自分」を見つけるのか

いっしょに考えていこう!

①合う・合わないという感覚は当たり前

「気が合うな~」って

感じたことはあるかな?

そんな相手と過ごす時間は

心地良い時間だと思います。


逆に

「気が合わないな~」って

感じているときは

モヤモヤした時間に

なっているんじゃない?


それはシンプルに

自分にも相手にも

「個性」という

自分らしい形があって

人によって

全く違うから!!

その「個性」の形が違うから

自分と相手の形がピタッと合って

「いいな~」とか

バチバチぶつかって

「しんどいな~」

って感じるんだ!


でもね、

絶対にカン違いしないでほしいのが

自分の「個性」が

すべて正しいわけではなく


相手の「個性」が

間違っているというわけでもなく


どんな「個性」も間違いではないし

どんな「自分らしさ」もステキなんだ


いろんな「個性」があるから

人は成長していけることも

絶対に忘れないでね!


じゃあ

どうすれば

自分と合わない「個性」の子と

しんどい感じにならなくて済むのかな?


ここで

1つのお話をしょうかいします!

②雪山とハリネズミの話

ある雪山に

2ひきのハリネズミが住んでいました

雪山はもちろん

とても寒い場所です


そんな寒いところで

温まるために

「お互いが近寄る」

という方法を

2ひきのハリネズミは

考えました


ただ、

そうは言っても

自分たちはハリを持っています


近づきすぎると

おたがいのハリで

相手を

ブスッ!!
相手を傷つけてしまいます


「痛っ!!」

そうなると

やっぱり離れます


でも

寒さをしのぐためにも

再び

ハリネズミたちは

近寄ることを選びます


ただ

近づきすぎると

相手を

ブスッ!!


「痛いって!」

やっぱり離れます


それでも寒いから近寄り

ブスッ!!

「痛っ!」

離れます


ブスッ!! 「痛っ!」


ブスッ!! 「痛っ!」


ブスッ!! 「痛っ!」……


その繰り返しの毎日です


ただ

ハリネズミさんたちは

あることに気づきます


おたがいハリを

刺し合ってはいるものの

おたがいに

近寄り方を変えていたんです


近寄る距離を

変えていたんです!


そうやって

何度も何度も

「ブスッ!痛っ!」を

くりかえすうちに

おたがいを刺さないけれど

寒さをしのげるベストな距離を

見つけることができました。


そんな

「雪山とハリネズミ」という

お話でした

③人間関係に例えると…

何が言いたいのか気づいたかな?

これって人間関係でも同じで

人と人って

おたがいが安心できる

ベストな距離感って

存在するんだよ!


友だちと関わりたいから

まずは近寄ってみようとします


そうすることで

場合によっては

そういう関わり方はしんどいな

そういう話し方だと傷つくな

と思うことがあるでしょう

そんなときは

一度離れてみましょう!

でも

やっぱりクラスの友だち

何らかのきっかけで

もう一度近づいてみましょう


ただ

そのときは

前ほどの距離ではなく

少し距離をとって…


それでも

うまくいかないなら

離れてみよう!


近寄る…離れる…


近寄る…離れる…


そうやってお互いが

一番居心地のいい距離感を見つけて

2人にとって

ベストな関係を

見つけていくことが 大切なんだ!

④人間にもハリネズミにも個性がある

でもね

ここで大事になってくるのが

さっき見つけた

「ベストな距離感」っていうのは

誰にでも当てはまる距離感じゃない

っていうこと!!


そう

人によって

「個性」が全く違うから!!


もう一度

ハリネズミで説明してみよう


ハリの長さが

異様に長い子だって存在します
※(例)カッとしがちな子・人と関わるのが苦手な子など


そんなときは

全く近づかないという

選択をするのではなく

まぁまぁ離れた感じで距離をとる


そうすることが

相手を拒否するわけでもなく

自分が傷つくこともない

ベストな距離になるんだな


そして

もう一つのパターンも忘れずに!


片側は超ロングだけど

反対側は実は短め

っていうパターン!


長い方だけ見てしまうと

まちがった距離感…

というか

必要以上に離れた距離感を

自分たちのベストだと

カン違いしてしまう


どうすればいいのかな??


そう、

反対側から近寄ってあげることで

おたがいを傷つけない

おたがいを温め合える

ベストな距離感を見つけることが

できるんだ


だから

人によって

距離感を変えて関わる


そうすると自然に

相手によって

環境によって

「出す自分」「見せる自分」が

変わってくるんだ


それって 悪いことじゃないでしょ?

⑤まとめ

「相手によって距離感を変える」

「人や環境によって出す自分が違う」

っていうのは

大人になっても同じです

会社での自分

家での自分

友だちの前での自分


そうやって

「一番落ち着ける自分」

「一番楽しめる自分」で

人と関わっていくことが

本当に大事なんだ


「どの自分がベストなのか…」


それを探していくことが

子ども時代の勉強の1つ!


いっぱいいっぱい

いろんな感情を経験することで

人との付き合い方を学んでいこう!


それが

学校に行く目的の1つ

と言っても

先生は過言ではないと思うよ


無理して

どんなときでも

「いい自分」でいる必要はない


人に合わせた

ベストな距離感を見つけよう!!


というより

ベストな距離を見つける方法を

自分で探してみよう!!


そのために

いっぱいいっぱい人とぶつかろう!


その経験

1つ1つが

みんなを成長させるからね!

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