【クラス作りの授業】「クラスが1つになる」ってどういうこと?

児童A

クラスに
苦手な子いるんだ…

チビマリオ

別にそれは
当たり前のことですよ

児童A

でも、先生が「クラスを1つにしたい」
って言ってるんだ

チビマリオ

「クラスが1つ」と「みんな仲良く」は
全然話が違うんだよ。

新しいクラスが始まって

自己紹介をしたり、いろんな子と関わったり、

そんな時間が多くないかな?

初めて同じクラスになった子の中に

まだどんな子なのかつかめない子がいたり…

今まで一緒のクラスだったけど

どうしてもうまく関われない子がいたり…


そんな気持ちがあるにも関わらず

もしかしたら担任の先生が

「みんなが仲良くなれるクラスにしよう」って

呼びかけているところも

あるんじゃないかな?


「そんなん無理だよ」

って気持ちになるよね?


先生も思うんだ

「みんなが仲良く」なんて無理!!


だって

気の合う友だちがいるんだから

逆に

気が合わない友だちがいたって

当たり前!


苦手な子がいるって

当たり前の感覚!

それは覚えておいてほしいな。


たださ、

担任の先生の想いとしては

「いろんな子がつながってほしい」


そう思って

「みんな仲良くしよう」って

言っていると思うんだ


じゃあどうすればいいのか!?


「みんな仲良く」は無理だけど

「クラスが一つになる」はできるんです


そのための

考え方をいっしょにみていこう!

①グループを固定する必要はないんだよ

今までの人間関係を

ふりかえってみてほしい!

1年生のときは

ずっと一緒だったあの子と

今は

クラスが離れたから

あまり話していないな…とか


2年生のときは

全く話をしなかったあの子と

4年生のときは

めちゃくちゃ一緒に

遊ぶ時間が多かったな…とか


ずっと仲の良かったあの子と

3年生のときに

ちょっとケンカをしてしまったせいで

ほとんど今は

関わろうとしていないな…とか


つまり!!


今は

「めちゃくちゃ仲良し」

「ずっと親友!」

みたいな気持ちを

持っていたとしても


学年が変わると…

ちょっとしたきっかけ一つで…

友だちとのつながり方って

ガラッと変わるもんなんだ!!


ある意味

さみしいようだけど

人間関係って

実は

そんなもんなんだ
っていうことは

絶対に知っておくべきだね


もちろん

1年生のときにつながった友だちと

大人になってからも

ずっと友だちっていうこともあるから

そこも忘れないでね


とにかく

「人間関係」

「仲良しグループ」って

変わるもんだし 変わって当然なんだよ

②グループを作ることはダメじゃない

今までのクラスの中で

先生に

「固定したグループを作るな」

って言われたことはないかな?

先生は

そうとは思わない


だって

「グループを作るメリット」や

「仲良しで固まる良さ」も

絶対にあるからね!


例えば

「やってみたいな」と思うことがあって

一人では行動しにくい場合でも

仲良しのあの子と

「いっしょならできそう」

っていう気持ちになることもあるじゃん


もしくはシンプルに

そんな仲良しの友だちがいるから

「学校が楽しい」

「安心して学校に行ける」

って思える子も

絶対にいるじゃん?

グループがあるから

がんばれる場面は

いっぱいいっぱいあります


仲良しグループを作るって

ステキなことだと

先生は思います

③うまくいかない「あるあるトラブル例」を知ろう

じゃあなんで

「グループはダメ」っていう

考え方もあるんだろう

具体的なトラブルを

紹介するね!

(1)ほかのグループの子と関われない問題


仲良し4人組がいたとします

そのうちの1人が

その4人とは違う友だちと

遊ぼうとしたとき

もしくは遊んだあと


その4人グループのだれかが

「なんであっちのグループと遊ぶの?」

「私たちを裏切らないでよ」

のようなことを言われて

他の友だちと遊びづらくなるパターン


逆もあって


その4人とは違う友だちに

「いっしょに遊ぼうよ」と

声をかけて


4人グループに仲間を増やそうとすると

「なんで、そんな子入れるの?」

「私たちを裏切らないでよ」

のようなことを言われて

他の子たちを誘いづらくなるパターン


似たような経験をした子も

いるんじゃないかな?

(2)グループに分かれにくい問題


仲良し4人組がいたとします

修学旅行などで

部屋や活動班を分けるとき

先生が

「じゃあ3人組を作りましょう」と

投げかけたとき
だれか1人だけ抜けさせられるパターン


もしくは


それを決めきれず

ず~っとグダグダ意味のない話し合いが

続いてしまうパターン


何となく想像がつくんじゃない?

(3)ひとりぼっちが生まれてしまいやすい問題


固定したグループが

明確に決まってしまっている場合

どこのグループにも

所属していないと感じている子にとっては

どこのグループにも入りにくく


いつも疎外感を感じる

ひとりぼっちだと感じてしまうパターン


そんなの絶対に

クラスに作りたくないよね




これらの例は

もう本当に本当に本当に

あるある「グループ問題」です


だから先生に

「グループは作っちゃダメ」

って言われるんだ


こういうトラブルが起こるって

知っているなら

先生のそういう気持ちも

理解できるんじゃない?

④グループの壁にスキマを開けよう

「グループを作るのはステキ」

って言ったり

そんなトラブルの例を教えてきたり

じゃあ、いったい

どうすればいいだよ!?


そう、

そこで大事になってくる考え方が

「グループの壁にスキマを開けよう」

というものです


4人グループを作るのはOK!

2人グループでもOK!

先生は

1人でもOKだと思っています!


ただ、

そのグループの輪に

必ず…

いや、本当に絶対!!


スキマを作るんです!!


実際に

グループに

輪は存在しません。

壁なんかも見えません。


でも

良くないグループには

雰囲気として

「閉じ切った雰囲気」

「入りにくい、出にくい雰囲気」

ってのが

オーラとして

むんむん出てしまっているんです


そういうグループになってしまうと

先ほど紹介したようなトラブルが

あちらこちらのグループで発生してしまい

クラス全体の雰囲気が悪くなり

「クラスが1つ」なんて

言葉だけの理想像にしかなりません


ただ

どのグループにも

スキマがあれば


基本的にはグループで過ごして

分かれているような状態であっても

いつだって

違うグループにも行けるし

他の子たちも入って来やすくなります


そうなると何がいいのか……


そう!!


今回の目的である

いざというとき

「クラスが1つ!」に

つながることが可能なんです!!


普段はグループに

分かれているようだけど

どことでも

誰とでも

つながれる雰囲気があるからです!


これが

「クラスが1つになる!!」

ってこと!


いつもはバラバラでもいい!

一人でいたい子は

一人でいたっていい!


だれかと一緒に

遊びたいときに遊びに行ける

そんな関係を

常にキープしていればいいんです!


そのために

グループの輪にスキマを作る

壁を閉じ切らない

そんな雰囲気作りが必要なんだ!

⑤意外と気の合う仲間もいるんだよ

そうやって

どのグループにも

スキマを作る

そして

実際に行動してみよう!


いつもいっしょにいる

友だち以外の子とも関わってみよう!


一人が不安なら

同じグループの友だちといっしょに

他のグループの友だちに

声をかけてみよう!


同じものが好きだったり

同じ考え方をしていたりなど

意外と

気の合う仲間って

クラスの中に

存在しているもんなんだ


結局は

関わろうとしていなかっただけ!


安心しやすい子

たまには遊びたい子

授業中だけでも関わりたい子


いろんなタイプの子がいるからこそ

いろんな付き合い方があっていいんだ!


でも、

心に壁は作らない!

そうすれば

運動会や発表会など

ここぞという行事やイベントのとき


本当の意味で

クラス全員の力で

目標を達成し切ることができるんだ


その感覚を味わうことができると

クラスのことがもっともっと好きになり

もっともっと他の友だちのことも

知りたくなるもんなんだ!!


みんなの力で

いいクラスを作っていこう!

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