【苦情ではなく相談を】学校に伝えるとき、親が持つべき“正しい目的意識”とは?

保護者A

うちの子、また〇〇にいじわるされた!

チビマリオ

それは放っておいてはいけないですね!

保護者A

今すぐ担任の先生に報告しないといけないわね!

チビマリオ

もちろんそれは大事です。ただ、
その方法次第で結果は大きく変わりますよ!

わが子「今日、△△とケンカしちゃった…」

知り合い「おたくの〇〇ちゃんが、△△とケンカしたらしいよ」

子どものトラブルを知ったとき

保護者として

まずどんな感情になりますか?


「なんでうちの子が…」という悲しみ

「またあの子か…」という怒り

「学校はどうなってんねん…」という不満


これらの感情は

至って当然の流れだと思います


大事なのはそのあとです
どのように行動されますか?

「子どもから詳しく聞く?」

「学校に問い合わせる?」

「相手の保護者に連絡?」


どれが正解とかはありません
状況によって

全然違ってくるからです


ただ

「どういう感情」で

そして

「どういう目的」で

行動するのかは

最適解があるように思います


日常で起こり続ける

人とのトラブルについて

子どものために保護者として

やるべきことは何なのか…
いっしょに考えていきましょう

①トラブルに対する考え方

学校での子どものトラブルは

絶対に起こります

それによって

本人が傷つくか傷つかないか

親の耳に届くかどうかは別として

何回も何回も

子ども同士でトラブルは起こります

大小問わず

学校という集団生活の中で

子どもたちは

そういうトラブルを通して

人との関わり方を学んでいくのです


まず
「トラブル=悪」ではない

という大前提で

子どものトラブルの情報を

受け入れることが

何より大事だと思います


そして決して

「トラブルを起こした我が子自身」

「我が子にいじわるをした子ども自身」

「我が子の担任の先生」などの

『人物』に怒りの矛先を持っていくのではなく

その『トラブル自体』を

客観的にとらえることが必要です


トラブル自体は良くない


でも

それに関わった人たちが良くないのではない


そのズレのないようにしたいですね

②攻め方を明確にする!

そのうえで

次に考えるべきことは

「どう解決させていくのか」という

ルートの選択です


大きく分けると次の2つ。


・子どもたち自身で解決させるルート

・大人のサポートで解決させるルート

(1)子どもたち自身で解決させるルート

子どもたち同士で話し合い

解決策を考えたり

謝罪や反省をしたりできるようにする

これが理想の形です


もちろん大人が

そのようになるよう

解決の手順や

解決方法の選択肢を

提示する必要はあると思います


トラブルの大きさや相手との関係

また

問題解決の場面を経験した数など

いろんなことを考慮したうえでの

判断にはなりますが


大人が子どもたちの目の前から

「ハードルをなくしてあげる」のではなく、


子どもたち自身に

「ハードルの超え方を教えてあげる」

というルートが進める方が

理想ですね

(2)大人のサポートで解決させるルート

という理想は描きつつも

やはり子ども同士で解決しにくいトラブルだからこそ

子ども自身にモヤモヤが残ったり

周りにいる人が心配したりするんだと思います


そこで

「大人が仲介に入る」という

王道のルートを選択することになると思います


この解決方法を

何度も何度もくりかえすことで

今後

同じようなトラブルになったとき


以前の経験を生かして

自分たちだけでも

解決できるような子どもたちに

育てていきたい

というのが

先生や親の願いだと思います


「トラブルをなくす」ではなく

「トラブルを超えられる力をつける」という視点で

子どものトラブルと

向き合えるゆとりを持ちたいですね

③目的を間違わないようにする

そして

どちらのルートであっても

この「目的を明確にする」というのが

トラブル解決の決め手と言っても過言ではありません

というより

もう目的はほぼ決まっているんです

解決方法はいろいろありますが

目的は

「子どもの安全を守る」

「子どもが同じ苦しみを受けない」

「子どもが同じ過ちをくりかえさない」

のような感じに限られてきます。


よくあるダメな目的の例は

「相手に懲罰を与えること」

です。


子どももよく

何かトラブルがあったときに

何でもかんでも報告してきます


「〇〇が~~してた!」と。


それはもちろんOK!!


ただ、子どもって

その目的が何なのかを

ハッキリとは言わないけれど

あるあるパターンは

「先生に〇〇を叱ってほしい」

なんです


これって

本来の報告の目的とは違うんです


「〇〇がこれから~~しないようにする」が

本来の目的ですよね


子どもが先生に報告…

子どもの言葉で言うと

「先生にチクった」ことにより

〇〇さんが先生に叱られ

それ自体に満足してしまう子どもたち


これじゃあ

先生に報告する意味は全くありません


むしろ

〇〇も素直に反省しにくくなるし

〇〇と子どもたちの関係も悪くなり

もっともっと

クラスの状態として

悪い状態に陥ってしまうと思います


大人の話に戻します


子どものトラブルを知った際

保護者のみなさんも

「先生に報告する」という行動を

とることも多いと思います


そのとき

まちがっても

「加害者に懲罰を与えてほしい」

「先生に文句を言ってやろう」

という考えでいては

絶対にいけません

そういう報告を受けても

先生として

もちろん何らかの対応は取りますが

決して

いい結果につながるとは

考えられません


子どもたちのトラブルも

うわべだけの解決となり、

本当の意味での解決になりません

また

保護者と先生の関係も

良くない方向へと進んでしまいます


それって

本当に報告することの目的でしょうか?


そんなの分かっていると

思われますが

いざ、

わが子のトラブルを知ったときは

怒りや悲しみの感情が強すぎて

誤った態度での報告になりがちです


本来の目的は

「状況を知ってもらうこと」

「何らかの対応をしてもらうこと」

「今までの行動を該当児童に謝罪してもらう」

「今後同じようなことをくりかえさない」

のようなものだということを

お忘れなく!!

④トラブル解決の王道は「先生に報告」!

やっぱり

トラブルを知った際

親が解決するよりも

先生に相談する方がベターだと思います

なぜなら

わが子を大事に思うあまり

親だと

中立的な立場で

事実を把握しにくいからです

わが子の話が中心となり

事実は違う情報で

対応してしまうことも考えられます


その点

学校の先生だと

双方の話を中立的に聞いて

事実をつかんだあと

解決に向かえるからです


保護者の気持ちとして

「そんなことで先生に言うとか…」と

遠慮してしまうのも分かります


でも

担任の先生として

トラブルがあったことを知ることは

今後

クラスを作っていく上で

めちゃくちゃ重要な情報になります


教えてもらうこと自体

先生は「ありがたい」と思うものです

ただ

③でもお伝えしたように

「誤った目的」で

報告されると


先生としては正直……


めんどくさいです!


いや、本当に!!


同じ内容であっても

「トラブルの報告」は感謝

「保護者の苦情や文句」は大迷惑


思いの違いが

話し方にハッキリと出るんですね

というわけで

正しい目的意識をもった上で

担任の先生に

トラブルの報告や

子どもの悩みを相談すること自体は

ドンドンしてもいいんです


PS:

もちろん

トラブルに該当する子どもたちのことを

よく分かっている場合は

親が解決してくれると

先生も助かります


しかも

そのトラブルを解決したあと

先生に

「こんなことがあって…」

「でも、こうこうこうして解決しといたで」

「とりあえず知っててもらおうと思って」

という連絡があったら

担任としては「ありがとう」100連発です!!


今後

そんな保護者とはいい関係を作れるし

子ども自身にも

いつも以上に温かい対応が生まれるかもしれません(笑)

⑤まとめ

子どものうちに

いろんなトラブルを経験することで

大人になったとき

対応方法を考えることができます

極論ですが

今まで一度も

人とぶつかったことがない人が

社会人になって

はじめて

人との関係でトラブルになったとしたら

ほんのささいな衝突であっても

心が病んでしまうことだって

考えられます


子どものうちの…

学校でのトラブルは…

1つ1つが

大切な学びのきっかけです


そう思って

親として…学校に対して…

接していくことが

長い目で見たときの

「子どものため」につながると

私は思います


「トラブルを成長のきっかけ」にするための秘訣…

それは

「正しい目的」で

「先生に報告・相談する」

ということです

たくさんぶつかり

たくさん成長させていける

大人でありたいですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です